貴方のことが好き
生きる意味のほとんどが
貴方のためにあると
この手で確かめてしまいました

いつまで一緒にいられるのでしょうか
いつまでこのまま
その背中を見ていられるのでしょうか

雨が降り落ちる場所のように
いつもいつも全てが不確定なまま

近く遠く

2005年9月3日 貴方
近くなりすぎたかな
貴方との距離

ともに過ごしすぎたかな
貴方との時間

貴方がいなくなると思うと
これまでのことが全部否定される気がして
懸命に名前を探す
生きた痕跡を探す

でもそうする私の目も 手も
砂のように散り
消え去ってしまうのに
やめられない

再認

2005年7月13日 貴方
会う度に貴方のことを思う自分に気付かせられる
でも離れれば忘れる
忘れなければいけないから
頭の中を白く塗りつぶしてしまう

優しい眼差しが降り注ぐときも
そうでないときも
貴方といる時間は貴重で、身体がその場にあるものを
全部吸い取ろうとする

でも離れれば忘れるのです
この想いも
この痛みも

五月雨

2005年6月15日 貴方
冷たい水が空から落ちて
乾いた地面に染み込む時の良い匂い
どんなに汚れた心を洗った涙でも
爽やかな匂いがする

どちらも優しい

眼鏡の奥の瞳が冷たい色を消すことがない
貴方の涙は
何にも染み込まずに弾けて
どこまでも遠くに行ってしまうような気がする

探しに行こうとしたけれど
涙を零したことがあるのかしら
五月雨のように誰かの胸で静かに泣くのかしら
涙も冷たいのかな

傘をささずに瞳を覗きこむけれど
何も見えない

ここにいる

2005年6月3日 貴方
ここにいる貴方のこと
一番知っているのは私

あの人じゃない
それは確かなことで
でも
ここにいない貴方のこと
一番知っているのは彼女

時間だけならそんなに変わらない
でも距離はたくさん

目に見えないほどの
決して到達できないほどの遠い場所に
貴方は帰る

私は貴方を止めない
貴方も私を止めない
雨の夜

その一瞬

2005年5月30日 貴方
貴方と言葉を交わしても
心が動かない

今私の心を掌っているのは誰?
君は誰?

何が変わった?

電車にて

2005年5月23日 貴方
仕事の帰り道
一緒に帰っていた同僚が一人消え二人消え
いつのまにか貴方と二人きり

この前の出来事などそ知らぬ顔で
昔話や他愛もない話を紡ぎつづける残酷な唇
すごく、近い
温度がわかる
手もそこにある

貴方は忘れてしまった?
かもしれない

乗り換えの駅に着いて降りることを告げる
私と駅を貴方はじっと見た
同じ電車に乗り換えても貴方は帰れるから?
送ってくれようと一瞬思った?

何かが怖くて後ろを見ることができない
でも何故か涙が毀れそうで
虚ろに眠ったふりをした

キス

2005年5月20日 貴方
棚からたくさんの本が崩れ落ち
慌てて拾う私の手には一杯の本

自分の部屋の惨状を見ても動じない貴方は
私に歩み寄り
「好都合だね」と一言

首元に手が掛けられ
何事かと目を伏せた瞬間
訪れたキス

どうしようもない胸の鼓動を悟られまいと
手の本を棚に戻した瞬間に
振り返らずに部屋を出た

新しい吐息

2005年3月23日
いつでも側にいてくれる
永遠に味方でいてくれると
打ち明けてくれた夜

貴方をじっと見つめていたくなった
新しい気持ち
新しい優しさを知る

私を見る時はいつも無理をしてでも
微笑んでくれるから
それ以外の顔を知らない

ときどきその綺麗な髪に触れてみたいと思うけれど
かなわぬ想いのまま留めよう
さようならを言いたくない

どこまで

2005年1月19日
自分を貶めたら気が済むの?
その口を塞いで
眠らせてしまいたい

誰のためにそうしたいのか
わからないほどの混乱

無駄

2004年12月16日 ことばの欠片
あなたに知って欲しいと思った
言葉のもつ優しさを

きっと言葉を知ることで
それらはあなたを守る鎧になり盾になり
心が傷つかなくなる

でもそんな思いを受け取ろうとせずに
あなたは自分が傷つけられたと
それだけに支配された

私の言葉は空に散り
あなたはいつまた傷つけられるかわからないまま
真綿のような無意味な関係の群れに
囚われていく

これまでは私が何度か手を引いたけれど
もう二度と助けの手はこない
言葉を受け取られない人にとって
私の思いとおこないは完全なる無駄

ある光

2004年11月19日 キミ
光があれば影があるように
私の中には
優しい気持ちもあれば残酷な気持ちもある

それは単なる気まぐれではなくて
一つのものから生まれている

背反する二つの気持ちは互いを否定するけれど
どちらも私
たとえ私が完全に気持ちをコントロールしていてさえも

私は優しい振りをして
キミを傷つけたいと願う
私は冷たい振りをして
キミを包んであげたいと思う

気付いている?

今日は秘密のみ

2004年11月15日
リンクのお礼です。

貴方の痛み

2004年11月2日 貴方
その視線は私を貫いて
優しさは私を不安に陥れる

このすれ違いは
私達の機構の違いから来ているのかもしれない

貴方が痛くても私は痛くないから
その逆も然り

互いに決して傷つける気持ちは無いのに
それもわかっているのに
また血が流れている

それでも私が貴方を傷つけることは
きっとできないのでしょう
太陽が月に追いつけないみたいに

言葉

2004年10月18日 貴方
貴方の中で紡がれた言葉は
透明で
そのままの意味が伝わるような気がする

それはとても綺麗な営みで
時に冷酷でもあり
その本質はただただ優しい

貴方の完全な優しさを鏡のように映す言葉を
欠片でもいいから独り占めしたい
そう思い始めて千の夜

私の鏡は透明になりましたか
貴方に伝わるようになったでしょうか

ただ

2004年10月6日 貴方
ひたすらに怖くて
貴方のところに行けない

あなたがいないとほっとする反面
息苦しい

今年でさよならできたら
消えてしまえるのに
貴方の記憶の中にもういたくないです

会っても

2004年9月17日 貴方
貴方に声をかけてもらったのに
心が晴れなかった
こんなことは初めて。

貴方が忙しそうだから?
それとも
研究に自信がない私の心を見透かされ
面倒に思われてしまう、と
逃げ腰になった心を見破られただろうか

この弱い心は自分のせいだけれど
貴方を見ても元気が出ない時に
私はどうしていいかわからなくなってしまった

絶望という状態はこれかもしれない
好きになる気持ちを理性で押さえつける
締め付けられるような
その辛さと

好きになってからそれを見せないように生きる
自傷行為のような
その辛さと

どちらが苦しいだろう

どちらを選びますか?

神様の声が聞こえる

どんな罰を準備して待っているのやら。
別れ際におやすみのキスをしておけば
一人で帰る電車の中で
胸がこんなに締め付けられることもなかったのに

あの夜みたいに
もう一度キスしたら
わたしたちはどうなる?

きっと今のままだね
心の傷が目に見えないのは
誰にも知られないうちに
治すことを可能にするため

一人で抱えるものだから
見えなくていい
そのほうが
好きなだけ傷つけられる

自分のことは信じられなくても
あなたのことを信じたい
そのために傷を負うことは
辛いとは言えない

心に傷がついても
それは誰にも知りえない
傷つくことは自分の選択で
それをこっそり癒すために心は内側にある

孤独な心に感謝

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