キミへ 2

2004年6月11日 キミ
(忘れたことを無理やり想い出して)
「僕は死にたい」と口癖のようにキミは言う。

若かった私はキミの悲しい言葉に一喜一憂して
泣いたり苦しんだりしました。
ほんとうにキミが消えてしまうのではないかと思い、
理屈抜きで、私を介して、世界につなぎとめておきたかったから。

でもキミは悲しい生き物で、
引き戻す私を見て、自分の存在価値を測っていただけ。
私の目の前で、たびたび自分を刃物で傷つけたのは、
ただ私の気持ちを試していただけ。
ある日その隠された意図に気付いて、私はキミのもとを去りました。

なぜなら、キミが思うように他人の心が信用できないものだとしたら、
キミが他人である私に依存して生きるのは無理でしょう?

この見え透いた矛盾の中、いくら私の心を試しても、
君は満たされることがないばかりか、
永遠にそして無駄に私の心を抉りつづける。
私のキミへの気持ちは決してわかってもらえないという事実に直面して絶望したのです。

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