キミへ 6

2004年6月16日 キミ
キミの声が誰かに届きますように。
キミの瞳が誰かを映しますように。

いまや透明な境界線が私とキミの間を阻んで、
どんなに焦がれても触れることはできない。
私たちはお互い気付かないあいだに、
遠い世界に住むようになっていたのです。

こんなに近くにいるのに。
こんなに救いようのない、遠くの世界へ行くことを選んだのは私です。

見えるけれど聞こえないなんて残酷。
見えるけれど触れられないなんて、何のために見えている?
いっそ世界の外側からこのやり取りを見ることができれば、
その理由にはすぐ気付いたでしょう。

こんなに遠くにいるのに。
痛いほどキミの気持ちが伝わるのは何故。

手を離さなくても、
とうの昔から互いに到達不可能な世界に居た私たち。
キミはそれを見てまた絶望するのでしょう。

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